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静かな朝

いつもより早く起きた。とはいっても、すでに太陽は昇っていた。仕事に行くまでにまだ時間があるから、パジャマのまま外に出てみた。さっきまで見ていた夢のことを考えていたのだが、たしか綺麗な女優さんとデートをして、それから…ダメだ思い出せない。

ふと、外に目をやるといつもは走っているはずの車がいなくて、いつもは遅刻しまいと急いで準備する自分もそこにはいなかった。まるでこの世界に自分ひとりになったみたい、とまでは言わないが、その静けさが妙に心地よい朝だった。

時間に余裕をもって準備をして、会社に向かった。いつもなら気にもとめない近所の喫茶店、中では朝からお店の人が忙しそうだ。会社について、いつもより時間に余裕があるので、会社の事務所を掃除した。仕事中も、仲間を気遣う余裕があった。

仕事も順調にいき、あっという間に帰る時間になっていた。いつもと同じ仕事をこなしたはずなのに、なんとなくまだ元気で、帰りが遅くなる母のために夕飯を作った。母親が帰ってきて、私の作った夕飯を嬉しそう食べてくれと、それだけで何だか特別な日のような気がしてきた。大きな出来事はなかったけど、明日も頑張れる気がした。